コーヒーにも坊っちゃんにも関係ありませんが、松山の観光地のひとつ「萬翠荘」の話を。
少し前に、毎年開催されている「萬翠荘バラ展」に行って参りました。
バラだから少し前というか、5月の話ですね。
萬翠荘は、大正時代に旧松山藩主の子孫久松定謨（ひさまつさだこと）伯爵が建設した、フランス風の別邸。当時は社交の場として賑わい、昭和天皇も滞在されたことがあります。
皇室の方が来県された際には必ず立ち寄られたところだとか。
現在は、イベントや展示会、ミニコンサートなどに利用されています。

バラ展最終日の日曜に訪れたので、人出も割と多く展示もゆっくりとは見られませんでしたが、バラの香りには心安らぎました。
二階は別料金ですが、何度か入ったこともあるくせに、西洋風の建物が好きな自分はつい入館(笑)
踊り場のステンドグラスには、毎回目を奪われます。
二階のバルコニーも出られるので、バルコニーから庭を見下ろすと少しいい気分に･･･？
大通りや繁華街の近くでありながら、少し違った気分を味わえる場所です。
同じ敷地内に、夏目漱石が松山に赴任した際に下宿していた「愚陀佛庵」が復元されていましたが、昨年、大雨による土砂崩れのため全壊してしまいました。
萬翠荘は何度か訪れたことがあったものの、恥ずかしながら愚陀佛庵の方は見たことがなく･･･。
一時期、正岡子規と共に過ごして俳句作りに没頭したという、その雰囲気だけでも味わいたいものです。
是非再建して欲しいと思います。